nanananoyokotyo.hatenablog.com
時系列:炎の魔人との戦闘前夜
カット理由:ゲームプレイとあまりにも関係が無かったから
それはそうと、これがあるのと無いとでは、ヒラメ×かんぱちに落ち着いた要員が分かりにくいし、なによりガンナー兄妹の描写不足で色々大変なことになるという。
難しいなあ……
※なーんもすすみません。攻略とは一切関係の無いギルメンの与太話です
「おはようございます!!!!」
「相変わらず馬鹿でけえ声ですこと。それより今日は貴方も非番ではなくて?」
「ちょっと色々教えていただきたいことがありまして。でも、もうみんな出発したでありますね」
「そうですわね。わたくしは非番の日に誰かに親切をするほどの面倒見の良さは持ち合わせておりませんので残念でしたわね」
「めっそうも御座いません!!では自分は……」
「……?」
「……ふーん、その人があんたのギルドの人?」
「……」
(まあ愛らしい女の子。ヒラメの彼女さんかしら??)
「ま、新しいメンバーと仲良くやるってのは良いかもね」
「そっちこそ、ずっと宿に泊まって家にも帰らないで。兄上が心配しているでありますよ。少しくらい顔を見せたらどうですか?」
「……相変わらず家から通ってるの?ギルドメンバーは全員宿に泊まってるのに? 期待して損した。まだ兄離れ出来て無いじゃない」
「なっ……いきなりなんですか!?実家から通える距離なら別に構わないじゃないですか!!第一自分はまだ兄上から教わることがまだまだあるんです!!お前こそ最近の兄上に対する態度はどういうことですか!!」
「あたしはあんたと違ってちゃんと自立したってだけなの。そっちこそなんなの? いっつもいっつも兄上って……」
「なんなんですのこれ」
「おい、カレイここにいたのか……何をやっているんだい?」
「あ、ガタリさん!!何でもないよ……」
「あまり宿で大声を出すんじゃないよ。……ってそちらは」
「どうも……??」
「ああ、いや。お騒がせしてすみません。それでは……」
「ただいまー!!帰ったぞーーーー!!!!……ってガタリーーーーーー!!!!!お前もやっぱハイ・ラガード来てたのかーーーーー!!!!!いやあああああ会えて嬉しいよーーーーーーー!!!!」
「……っあ、来るな……肩を組んでくるな馬鹿!!!!!!!」
「なんと、お知り合いでしたか」
「あーあ……遂に会っちゃったね」
「お!!ドゥルーズさん久しぶりー。エトリア以来だね」
「どうもどうも。ガタリが避けてたって言うのもあるけど、よく今まで会わなかったね」
「大した接点も無いのに、先輩面してやたらと絡んでくるからだって」
「あー……えんがわ、そういうところあるよね」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「……ここにいたんですか」
「あっ……」
「さっきのガンナーの方はどなた?」
「ああ、カレイですか。彼女は自分の……妹です。双子の」
「……妹、ですか」
「昔から喧嘩は多かったのですが、最近は特に増えてしまって」
「ふーん」
「彼女は結構人当たりが良くて、自分よりも優秀で、自分よりも先にさっと別のギルドに入ってしまって……情けない話です。自分は兄上のような才能も無ければ、妹のような積極性や協調性もありません。ただやはり双子なのに、これだけ自分と彼女で差が出てしまうと……」
「さっきの言い合いをみてると、どちらかというとあっちが突っかかってきてるっぽかったような気もしますけどね」
「ですよねぇ!!最近は特にそうなんですよ!!こっちの言動に一々文句をつけて来て!!あったま来ます!!」
「同意を得た瞬間、意気揚々と悪口を言うのはダサいですわよ」
「うっ……はい……」
「貴方達のような若人には難しいかもしれませんが、とにかく一旦腰を据えて話してみるべきでしょうね。心配なら仲介者でも用意すれば良いのです」
「ですが……」
「勿論難しいのは解っています。ですが、貴方達は今二人とも冒険者をやっているのでしょう。樹海はいつでも死と隣り合わせ。冒険が終わるまでお互いが生き残っている保証はありませんわよ。もしわだかまりを残したまま、どちらかが死んでみなさい。残った方は一生後悔し続けるでしょうね」
「……」
「こればかりは大人になってみないとわからないかもしれませんわね。ま、精々大人になることですわね。それではわたくしはこれで。そろそろにしんちゃんが帰ってくる頃でしょうし、お風呂を沸かしてあげなくては」
(……かんぱちさん、正直変な人だと思っていましたが、意外とこう……やっぱり大人の女性なんですね)
(……強くならなきゃ、ですね。大人にならなきゃ、ですね。大丈夫です、自分はダメダメなんかじゃありません。だってあの「黒き死神」の弟なんですから。兄上の弟なんですから、大丈夫です。自分だって、あの人と血の繋がった家族なんですから、ほんの少しの可能性くらい……残っているであります)